全体の中の部分

整体をする時に心掛けていることの一つ

《全体の中の部分》

例えば肩こりが主訴のお客さんがみえます。
肩こりの成り立ちは人それぞれ違い
偏った姿勢が続くことによる疲労による方もみえれば
ストレスが原因の方もみえます。

また、複数の要素が重なりその症状を呈していることも。
むしろ、一つの原因としてくくれないことの方が多いでしょう。

つまり肩こりという現象は同じでも、種類が違うということです。

肩こりだから、肩だけほぐせばいいということではなく
腕や肩甲骨や頭などの調整や、あるいは骨格や柔軟性を高めるストレッチなどを施すことにより不調の改善が早まることがあるんですね。
時には足の調整が有効なことも。

FORESTは以前、整体15分コースや30分コースなどの短いコースも提供させて頂いてましたが、短い時間では一時の気持ちが良さで終わることが多いことがわかってきたので、無くしてきました。

長い時間かければ良いというものではありませんが、やはり全体の中の部分という捉え方で調整していくことで、お客さんの満足感も違って来てるように思います。


ここからは話が飛躍しますが、これは整体に限ったことでなく、社会全体にも当てはまることだと思います。

個人の豊かさや心地良さをまず追求していく。
それは決して間違いではありません。
まず自分が幸せでなければ。

ただ、全体の中の自分という意識は持ち続けていきたいものですね。

自分の幸せは全体の幸せに通ずる意識。
全体を幸せにしていくための個々の幸せとでも言いましょうか。


みんなが不満なく過ごせる世の中。
みんなが楽に過ごせる世の中。

「そんなん無理やん」
と思われるかもしれませんが、意識の持ち方で変わる可能性はゼロではありません。
またそれを信じていきたいものです。



yuji