「おかげさまで」
「おかげで」
は、ネガティブマインドをポジティブマインドに変容させる魔法の言葉だと思います。
たとえ、本当はそんなに思ってなかったとしても、
“おかげ(蔭)”の意味がよくわからなくても
口癖のように発していくことで咀嚼され
その内容物はやがて消化器官に到達、吸収されていきます。
例えば嫌いであっても、栄養価のウンチクがなくても、食べれば確実に栄養になっていく食べ物と一緒です。
口に入れ、消化吸収されれば確実に栄養となっていきますもんね。
吸収される頃には“お蔭”の力で、心が前を向くようになっているでしょう。
おかげさまがわかること
おかげさまで生きることは
「*諸法無我がわかること」
と、禅僧の松原泰道さん(故人)は著書の中で仰ってました。
*大乗仏教の骨子とも言える理念『三法印』の一つ
諸法無我は
「世の中のことすべて、単体で存在するものはない。色んな人(生き物)や物、ご縁が相互に関係しあって存在している」
という意味です。
つまり、わかりやす言うと
「私はみんなにとって必要、みんなは私にとって必要。
私はかけがえないパズルのピースの一つ、みんなもパズルを完成させるために必要なピースの一つ一つ」
と言うことかな。
これは、だからと言って
「みんなに支えられ生きてるんだから、人に感謝して生きなさい」
というお説教じみた意味ではない気がします。
“おかげ”がわかることは、意図することなく自然に感謝出来る心が養われる。
そして前向きに生きられるようになる心が養われる。
そういうものだと僕は解釈してます。
もし
「ネガティブな自分を卒業して、ポジティブマインドで生きていきたい」
と思われるのであれば
「おかげさま」
を、より生活の中に組み込むために
意図的に発語し
“おかげマインド(勝手に命名しました:笑)”
を少しずつ浸透させていくことも一つの方法かもしれません。
意味はわからなくていいんです。
yuji