電車のブレーキを運転席の操作で緩めようとしても緩まないことを“緩解不良”と言います。
そもそもですが電車のブレーキって、どのような仕組みでかかるかわかります?
そんなこと藪から棒に聞かれても・・・
専門職か、電車の構造に詳しいオタクさんでないとわかりませんよね (^^;
はい、大まかに分けて電車のブレーキには2種類あります。
一つは「発電ブレーキ」・「電力回生ブレーキ」など、電気の力を応用して減速させるためのブレーキと
もう一つは空気の圧力を利用し、合成樹脂or鉄製のブレーキシューという(自動車で言うブレーキパッドに当たる)ものに圧力をかけ、それを車輪に密着・摩擦させて減速&完全停止させるためのブレーキがあります。
“緩解不良”と言うのは、一度掛かった後者のブレーキが緩まないことをいいます。
つまり緩解不良を招くと、ブレーキがかかりっぱなしになるので、電車を動かそうとしても動かない。
いわゆる起動不能になるんです。
人もブレーキが強くなると、(言葉は不適切かもしれませんが)電車の緩解不良と同じ。
動けなくなります。
緩解不良を起こす原因は電車の場合、ブレーキシリンダーに入った空気の圧力が抜けないことが原因ですが
人のそれに当たるものは“怖れ”です。
頭を支配している怖れが抜けない。
“空気圧”と“怖れ”目に見えないものという点では同じですね。
「一歩前に踏み出さなきゃ」
と思っても、怖れという可視化できない圧力がかかり、踏み出すことが出来なくなるんです。
そんな時、電車の緩解不良は、ブレーキシューに常時圧力を加えている原因を探っていき、みつけられたら修理し、操作で圧力を抜けるようにします。
そこはある意味、人も同じで、自分に“怖れ”という圧力を加えている原因を探り、そこを手当てし、怖れを抜けるようにしてあげられれば良いですよね。
でも、原因を探って完全に怖れを抜くには少し時間がかかる場合もあります。