‟no”の豊かさ

みなさんご存知でしょう
ジョン・レノンの「イマジン」

イマジンはジョン・レノンが大きな影響を受けたとされる、般若心経のエッセンスが多分に含まれています。

歌詞を読むとわかりますが、歌詞の中には“no”がいっぱい。
(ちなみに般若心経にも「無」が21回も出てきます)

般若心経の“無”は、”有る””無い”を超えたところの“無”です

つまり
ひとの中には、瞬時に他と比較判断する概念が備わってます。

他と比較して

「美しい」⇔「醜い」
「豊か」⇔「貧しい」
「多い」⇔「少ない」

などの判断です。

ただ、それだけならいいんですが、そこに
“優れている=価値がある” “劣っている=価値がない”

の判断をくっつけてしまうんですね。
それがひとの心に苦しみを呼び込む要因になっている。

なので、そもそもその比較判断が“無くなれば”

苦しみも“無く”
争いも“無く”
戦争も“無く”
ひとはもっと楽に生きられるし
平和に暮らすことができる。

そんな
『“無いこと”から生まれた心の平安や、豊かさを尊像してみよう』
というのが、般若心経の内容であり

イマジンを通してジョン・レノン伝えたかったことではと僕は解釈してます。


いま、こんな時だから豊かさは感じにくいかもしれません。
あるいは、物質的に豊かでも心の豊かさを感じにくいかもしれません。

だけど、こんな時だからこそ
豊かさについて、真正面からき合える時かもしれないし
また、考える機会を与えられたとみてもいいのではないでしょうか。

怖れからくる批判・差別も、想像力によって解決してゆくことができるのではないでしょうか。


yuji



Imagine there’s no Heaven
It’s easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today…

Imagine there’s no countries
It isn’t hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace

You may say I’m a dreamer
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will be as one

Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world

You may say I’m a dreamer
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will live as one