テレビをつけてもネットを開いても連日コロナの話題ばかり。
「正直うんざり。もう飽きたわ…」と思うのは私だけではないはずです。
私は看護師時代に、インフルエンザをはじめ多種多様な感染症を扱う外来や、当時まだ発生したばかりで大騒ぎになっていたMRSA(耐性菌)の病床など、感染症最前線で働いていました。
その経験のお蔭で、今回のコロナ騒動もむやみに怖がることなく過ごせています。
「むやみに怖がる」ことは、どんな場面においても、その人を良くない方向へと向かわせます。
そして、この数か月間、世界や世間の動きを観ていて、
本当に怖いのはウイルスではなく
「怖れる心」
の方だと改めて感じました。
SNSで拡散された画像に写る、中国人の若者に根拠もなく暴行を加えた群衆。
紙類を買い占める人々。
それをいち早く察知して転売する輩。
ドラッグストアやコンビニで、マスクが無いことに憤慨し店員に詰め寄る客・・・
「幽霊より生きている人間の方が怖い」なんて言葉もありますが、
「コロナよりも人間のエゴの方が怖い」そう思いました。
誰でも怖いものはありますし、はじめての経験は怖さが増すものです。
そうした有事の中に在る時に、怖さを感じながらも、
「何をする」か、
そして「何をしない」かが、
その人という人間を決定づけるのだと思うのです。
例えば、【トイレットペーパー不足】という恐怖に踊らされ、過剰な買い占めをした人もいれば、
「店をやっていると困るでしょ?」と、自宅にあったトイレットペーパーを分けて下さった人(うちのお客様)もいます。
有事の時の行動に、人の真価は現れます。
私自身、どんな時でも、有事の時にはなおさら、
【自分が自分を誇らしく思える言動】が出来る人間でありたいと思いました。
きみこ