【心と体の農的リトリート】レポート➀

去る10/22(即位の礼の日)。

御嵩町で自然農法を行っている永谷農園さんの10周年記念ワークショップ

『心と体の農的リトリート』

が開催され、私たち夫婦も主宰側のゲストとしてコラボさせて頂きました。


午前は永谷さんご夫婦(よしきさんとかおりさん)が担当し、農業や食を軸に学びを、

午後は私たち夫婦による手相と透視の公開セッションを行い、

自分自身と向き合い、心と体、そして人生を健やかにするにはどうすればいいのかを学び合いました。

🌟永谷農園さんのHPはこちら!

安全美味しい野菜の宅配事業・農業を通じて食や世界や人生を学ぶ【雑草塾】・子供のための学びの場【寺子屋】など、素晴らしい活動をなさっています😊

これは永谷農園さんから我が家が買わせて頂いている野菜セット。
その時に採れた野菜が入って来ます。
生命力溢れる美しさとそのままで十分美味しい贅沢さ。



まずは軽く自己紹介。



参加者さんや主催者の意外な一面などを知り、場が和んだところでいざ畑へGO!

今朝までの土砂降りが嘘のように晴れ渡る御岳の空と、その下に広がる広大な畑。気持ちいい!!

そこにいるだけで癒されていきます。



永谷さんの畑には多種多様な野菜が植わっています。

ハーブ、大根、白菜、インゲン、四角豆、トマト、なす、オクラ、モロヘイヤ、空心菜、落花生、ニンニク、ets(あり過ぎて網羅できん!)…

しかも雑草が生い茂り、まるで手入れを怠っているかのよう Σ(゚Д゚)


黄色い丸で囲ってあるのが野菜(大根)で、
それ以外は全部雑草です。


けれどこの「雑草だらけ」、
重要な意図が隠されているんです!


それは『多様性』です。

多様性って普段の生活ではあまり出てこない言葉ですよね。

でも実は私たちの暮らしにも息づいているんです。



例えば、最近流行っている【菌活】




腸内細菌のバランスを整えると、

お通じや美容に良いだけでなく、

癌や成人病の予防、アレルギーの改善などにも効果があると分かっています。



そして、

菌活でよく出てくるのが『腸内フローラ』という言葉。


これは、
腸の中にいる色々な種類の菌たちがバランス良く共存している様を表す言葉です。



腸内には、


ビフィズス菌などに代表される「善玉菌」

病気を引き起こす「悪玉菌」の他、

環境や条件によってそのどちらにもなりうる日和見(ひよりみ)菌が存在します。



それらがベストなバランスを保っていると、

腸内環境も良くなり、人間も健康でいられます。

かりに、
悪玉菌を除菌したらどうなるか?

身体に悪いものですから健康に良さそうですよね。

けれど、そうなると善玉菌と日和見菌とのバランスが崩れてしまい、

腸内環境はかえって悪くなるんです。




善も悪もある状態が自然の姿ならば、

それを良い悪いとジャッジするのではなく、

それぞれの良さを活かしながらバランスよく共存する

=多様性を受け入れ活かす

方が、自然の摂理=理に適っているわけですね!


それと同じことが、畑にも当てはまるのだそうです。

例えば、雑草(という呼び名はなんだか失礼な気がするので「草たち」とします)。


大根の畝を見ると、複数の草が生えています。


素人の私は最初、

「大根が育つ養分を他の草たちが奪ってしまって、大根が育たないんじゃないの?」

と思いました(そう教わってきたもん)。



でも実際は、沢山のメリットがあるのだそうです。

※イラスト参照。

EPSON MFP image

多種類の草たちが土中に分泌する物質や、

草それぞれに寄生する固有の菌たちが分泌する物質が、

養分豊かな土壌を育むため、

そこに植えられている大根は栄養価が高くなり

味も濃くて美味しくなるのだそうです。



また、草が多いと、

万が一病害虫が発生した際、それらが草たちの方に分散し、野菜の被害が減る効果も。



さらに、

単一の野菜のみを育てている場合、

近年の異常気象や天候不順のせいで不作になったり、

病害虫が発生した場合全滅のリスクが高まります。

けれど、

多種多様な野菜を育てていれば

どれかは生き残るため農家として収益を生み出せる

という強みもあります。

沢山の生き物が共生していることでもたらされる恵み。

多様性という豊かさ。


永谷さんの畑は、

多様性という自然のシステムが躍動する豊かさ溢れる場所でした。

レポート②に続く

きみこ