嫌いな人のおかげで

 

「“せいで”を“おかげ”」

 

自利利他⇄利他自利

のループに入って

心の最適化をはかる

 

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猫あるある

高価なオモチャよりも毛糸 (=^x^=)

 

 

ぼくがAさんに会ったのは入社3年目

人事異動で名鉄の瀬戸線地区に赴任した時です

 

当時のぼくは、何かにつけてやる気がなく

休日、遊ぶことばかり考えていました

 

最初に購入した車は中古のセリカ1600GT

チューニングしたツインカムエンジンで爆音を響かせながら

ドライブするのがその頃の唯一の楽しみ

 

 

就業中に同期生と殴り合いの喧嘩はするは

教育センターの教習では

27人いた同期生の中で最下位だは

 

 

あげく、会社のお偉いさんから言われました

「やる気ないならいつでも会社辞めてもらっていいから」

 

 

そんなんだったので

瀬戸線の職場に転勤になったのは

 

「厳しい環境の中で鍛え直す必要あり」

との、会社側の意図がはたらいたのだと思います

 

 

そこは、大袈裟に聞こえるかもしれませんが

まさに”名鉄のアルカトラズ”とも

”網走番外地”とも呼ばれているところ

本当ですよ ^^;

 

 

なぜなら、そこにはAさんという鬼軍曹がいたからです

 

 

そこでの数年は、ほんと地獄絵図

それでいて、大きく変わることができた濃密な数年でもあった

 

 

 

Aさんはぼくより38歳上

 

なんでもサイパンの戦地に赴いた経験がある

大正生まれの気骨

 

60近くにしてムダ肉なしの筋骨隆々

ビジュアルは東大寺にある金剛力士像のよう

 

 

その人の下で仕事することになったのですが

それはそれは

厳しかったー

 

 

まず、最初の言葉は

「仕事は見て覚えるもんだ」

「一を聞いて十を知れ」

 

 

それでいて

「わからなかったら聞け」

と言われたので

 

 

額面通りに受け止め聞きにいくと

「ちったぁ、自分の頭で考えろ」

「たるいやっちゃなー」

と叱られる

 

 

故障した電車の修理で

仕事が忙しい時は

昼の休憩時間も惜しんで働く人でした

 

 

「いつまでメシ食っとんのや

さっさと仕事するぞ」

怒号が食堂全体に響き渡る

 

 

「まだ昼休憩10分しかたってないんですけど」

「それならそうと予め言ってよ」

みたいな

 

本人には当然言えなかったですけどね

心の声です

 

 

とにかく叱られっぱなし

ボロボロのサンドバック状態で

表面のカバーが破れ中身が出ていても

なお殴られているような感覚でした

 

 

いつしか、ぼくはAさんのことが

顔をみるのも嫌

Aさんが勤務する日に会社に行くのも嫌

大嫌いになっていました

 

 

そんなAさんでしたが

ぼくが少しずつ仕事ができるようになると

少しずつ認めてくれるようになりました

 

 

そして、退職前には

ほとんどの仕事を任せてくれるようになりました

「お前がええと思うんならそれでええやろ」

 

 

顔を見るのも嫌なAさんでしたが

気がついたらAさんのおかげで

仕事がまともにできるようになっていた

 

何より仕事に向き合う姿勢が変わったのは大きかった

Aさんが背中で伝えてくれたのですね

 

 

 

もう亡くなられて30年近くなります

 

今思い起こすと

少しはまともな人間になれたかな

 

だとしたら、それはAさんのおかげです

 

 

余談ですが

Aさんは退職されてからは

いっさい会社に来ませんでした

(在職中は休みの日でもよく顔を出されるひとでしたが)

その点は、はっきりしてるんですね

 

 

しかし、どこかでぼくが結婚する噂を耳にされたのでしょう

ある日、ご祝儀をもってわざわざ会社に出向いて来られました

 

「おめでとう!

まあ、塩梅ようやれや」

と、ニッコリ

 

在籍中の鬼のような形相は微塵もなく

そこにいたのは

ただの優しい恵比寿顔のAさんでした

 

 

祝儀の中にはピンピンの福沢諭吉が2枚

 

金額でどうこういうわけではありませんが

多過ぎません?

 

退職して2〜3年経過

ぼくの方こそたいへんお世話になった方なのに

 

 

以前ブログでも書かせていただきましたが

尊敬する師、Sさんと共に

ぼくの人生に大きな影響を与えて下さったひとです

 

 

ひとは嫌な相手とはできるだけ接点を持ちたくないものです

 

しかし、中にはそんな嫌な人が

かけがえのない財産をギフトしてくれることもあります

 

 

また、過去の出来事から”おかげさま”を探すって

無意味なことのように思えるかもしれません

 

しかし記憶を反芻する中で

ご縁によって私は生かされていることを感じられるとき

嫌な出来事は、ただネガティブなだけでなく

「いまのわたしの血肉」となり

「わたしの成長を支えてくれていたこと」を知らせてくれる

 

 

そして、わたしは一人ではなく

まわりに支えられてここまで生きて来られたことを理解する

 

 

その理解こそが

「わたしもどこかで、知らないところで

まわりを支えている」

ことを暗に知らしめてくれる機会となるのではないでしょうか

 

 

それこそが

自利利他⇄利他自利

のループに入って心の最適化

をはかることかと思います

 

 

 

Aさんは、ぼくとって

自身の成長に欠かせない人の1人でした

 

Aさんと関われたのは珠玉の経験

と、今では思えます

 

 

ありがとうございました

おかげさまです

 

 

**************

 

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